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1-2级难解语法(推荐).doc
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难解 语法 推荐
§更多日语学习方法请加早道官方微信:早道日语§ 国際日本語能力検定試験(1・2級)難解語彙の例解 副詞・擬声擬態語部分 一、「なんか」と「なんて」の違い なんて:「など」と同じ意味ですが、「軽蔑」や「感心」というの意が入っている。主に対象を強く指示する様子を表す。マイナス評価にもプラス評価にも使われている。 ① 神様なんて信じない。 ② 医者だなんて聞いてあきれるわ。 ③ 人のものを盗むなんて恥ずかしくないの? ④ 女独りで登頂に成功するなんてひどいわ。 ⑤ 独りでできるなんてすごい。 なんか:主に自分の軽蔑の気持ちを表す表現。マイナス評価に限る。 ① こんな仕事なんか一日でできる。 ② あの人の言う事なんか信じられない。 ③ あんな男となんか二度と口を利くもんか。 ④ そんなつまらない仕事、やるものか。 二、「~だの、~だの」、「~やら、~やら」、「~なり、~なり」の違い 「~だの、~だの」:「やら」「とか」のようにいくつかのものをあげる言い方だが、④と⑤のように発言内容を「いろいろ言ってうるさい」と否定的にとらえて使う事も多い。⑤のように「~だのなんだの」という慣用的な表現もある。 ① 彼女は市場に出かけると、肉だの野菜だの持ちきれないほど買ってくる。 ② 同窓会には中村だの池田だの、20年ぶりの懐かしい顔ぶりがそろった。 ③ チャリティーバザーには有名人の服だのサイン入りのほんだのいろいろなものが集まった。 ④ 彼は、やれ給料が安いだの休みが少ないだのと文句が多い。 ⑤ 彼はいつ会っても会社を辞めて留学するだのなんだのと実現不可能な事ばかり言っている。 「~やら、~やら」「~や、~やなどいろいろ」「~たり~たりして」のようにいくつかの中から並べあげるのに使う。「いろいろあってたいへんだ」という意味で使われることが多い。 ① 来月はレポートやらしけんやらでひどく忙しくなりそうだ。 ② スケート場は子供やら付き添いの母親やらでごったがえしていた。 ③ 日が沈んで、山道は寒いやら怖いやらで小さい子供たちは泣き出してしまった。 ④ 昨日は電車の中で財布をすられるやら傘をわすれるやらでさんざんだった。 ⑤ みなさんにこんなに祝ってもらえるとは恥ずかしいやら、嬉しいやら、なんともお礼の言いようがありません。 「~のやら、~のやら」:「二つのうちのどちらかよく分からない」という意味。話し手が判断に困っていたり、話題の主な態度がはっきりしないのを快く思っていないときに使われることが多い。 ① 行きたいのやら行きたくないのやら、あの人の気持ちはどうもよく分からない。 ② 息子に結婚する気があるのやらないのやら、まったく分からない。 ③ うちの子はいつも部屋の中にいるけど、勉強しているのやら、していないのやら、全くわからない。 「~なり、~なり」:同じグループに属するものを二つ挙げ、そのどちらかを選ぶという意味を表す。その二つのものだけでなく可能性は他にもあるという含みがある。 ① 彼の父親なり母親なりに相談しなければならない。 ② 東京なり大阪なり、好きなところで生活すればいい。 ③ 叱るなり褒めるなり、はっきりとした態度を取らなければ駄目だ。 ④ 就職するなり大学院の試験を受けてみるなり、何か一つ決めないといけないだろう。 三、「おどす」「おどかす」「脅かす」の異同 脅す:脅かす;怖がらせる。 ① 子供(気の弱い人・隣国)を脅す。 ② 武力(ナイフ・ピストル)で脅す。 ③ 殺すと脅す。 ④ 大声を上げて脅す。 脅かす:①脅す。怖い思いをさせる。 ②びっくりさせる。驚かす。 ① 核兵器を以て脅かす。 ② 蛇で友達を脅かす。 ③ 「わっと」言って彼女を脅かす。 脅かす:①危害を加えようにして怖がらせる。脅して恐れさせる。②他人の身分や生活を危なくする。 ① テロリストはアメリカを脅かしている。 ② 戦争は人々たちの平和な生活を脅かしている。 ③ たばこは健康を脅かしている。 ④ 強盗はピストルで相手を脅かして、お金を取る。 四、「こと」・「もの」の違いについて こと: 1.~たことがある。:ある経験を表す表現 ① 「日本へ行ったことがありますか。」「いいえ、ありません。」 ② 刺身を食べたことがありますか。 2.~(る)ことがある。:時々 ① 会社で寝ることがある。 ② 兄と喧嘩することがある。 3.~(る)こと:(~ないこと):命令を表す言い方 ① 教室の中では大声で話さないこと。 ② 七時半までには教室へくること。 4.Nのこと:すべてを包み込んだものとして表す表現 ① 私のこと、すき? ② パーティのこと、彼に知らせた? 5.Nのことだから:よく知っている人について普段のパターンや習慣からある判断をすること ① 彼の事だから、どうせ遅刻するだろう。 ② あの人の事だから、約束の事をもう忘れているだろう。 6.~ことはない。:~する必要はない。 ① これくらいの事で泣くことはないだろう。 ② 失恋くらいの事で死ぬ事はない。 7.~(感情の動詞・形容動詞)ことに:話し手の気持ちを表す言い方。 ① 残念な事に、先生は留守だった。 ② おもしろいことに、彼の誕生日は私と同じ日だった。 ③ 驚いたことに、彼も来ていた。 8.~ことになっている:ある決まり ① この学校では10時に消灯する事になっている。 ② 最近、どの会社も毎週、二日間休む事になっている。 9.~ことにした:決心 ① 留学をやめる事にした。 10.~事にする:選択 ① 私はコーヒーにする。 11.~ないことには~ない:~が実現しなければ~が実現できない。 ① 先生が来ないことにはクラスは始まらない。 ② 父が帰って来ないことには夕食は始まらない。 もの: 1.もの:本当の物体・人間 ① 何か食べるものはない? ② 買いたいものがたくさんある。 ③ 古い本の中からおもしろいものを見つけたよ。 ④ 古田というものですが、 2.もの:(知識・言葉・作品など) ① 子供がものを言うようになった。 ② 学生の頃からものを書くのが好きだった。 ③ なかなかものの分かる(分からない)人ですね。 3.Nというもの:抽象概念を表す言い方 ① 愛情というものは不思議なものだ。 ② 彼は愛国心というものを持っていないだろうか。 ③ 今まで、恐れというものは知らなかった。 4.Nというものは~だ。:「人間」「幸福」という名詞について、その属性を表す言い方。 ① 人間というものは不思議なものだ。 ② 男というものは一体どういうものだろう。 ③ 時間というものは誰に対しても平等なものだ。 ④ 学生というものは勉強するものだ。 ⑤ 恋というものは素晴らしいものだ。 5.(可能動詞)ないものは(可能動詞)ない。:「できない」の強調の言い方 ① いくら頼んでも出来ないものはできないんだ。 ② 急がされても書けないものは書けない。 ③ 分からないものはいくら聞いても分からないよ。 6.~もの(もん):自分の理由を強調(くだけた言い方)する言い方。   ①「どうして昨日の会議に出なかったの?」「だって、誰も教えてくれなかったもの」 ② わたし兄ですもの、心配するのは当たり前でしょう。 ③ 「どうして学校に行かないの?」「だって、雨が降っているもの」 7.~ものか:否定を強調 ① 行くものか。 ② 信じられるものか。 ③ そんないいこと、あるもんか。 8.~ものだ。: ① 回想 ○子供の時はよく川で遊んだものだ。 ○昔、よく山登りをしたものだ。 ② 感慨 ○彼女、 きれいになったものだ。 ○ゆっくりと休みたいものだ。  ③ 本性 ○世間は冷たいものだ。 ○水は低い所に流れるものだ。   ④ 当然 ○子供として親孝行するものだ。        ○教室の中で大声でしゃべるものではない。 9.~ものだ。(ものではない):「~べきだ」という意。 ① 教室でたばこを吸うものではない。 ② 子供をいじめるものではない。 ③ 学生というものは勉強するものだ。 10.~ものだから:原因・理由を表す言い方。(後ろに命令や意志表現がつけられない) ① 父が「早く帰れ」と言うものだから家に帰ったのよ。 ② 英語が苦手なものですから、外国旅行にはあまり行かないのよ。 ③ あまりにも暑かったものだから、タクシーで来ましたよ。 11.~ものの:「~だが、しかし」 ① 登山靴を買ったものの、全然履いていない。 ② 招待状を出したものの、まだ準備がぜんぜん出来ていない。 12.~とはいうものの:一般的な推測に当てはまらないという意味 ① 五月になったものの、まだ冷たい風が吹いている。 ② 平等だとはいうものの、この世は不平等な事ばかりだ。 ③ 大学を出たというものの、就職がなかなか難しい。 13.ものを:「なのに」という意味 ① 言ってくれれば私も一緒に行ったものを、何も言わないから行かなかったのよ。 ② あなたさえ黙っていれば、誰も知らないものをあなたが言い漏らしたから、みんな知ってしまったのよ。 14.~(可能動詞)ないものかと~:「何とかしたい」という気持ち ① 何とかマイホームが買えないものかと頑張っている。 ② 何とか早く上手になれないものかと練習している。 五、「というのは」・「~というのは~ということだ。」・「~というのはNのことだ」・「~というものだ」 「というのは」:前の文で述べられた原因屋理由を説明したりする言い方。 ① 申し訳ありませんが、明日一日休ませていただけませんでしょうか。というのは、国から母が突然上京してくることになったんです。 ② 明日はちょっと都合が悪いのです。というのは、北京に出張する事になっているのです。 「~というのは~ということだ。」・「~ということは~(という)ことだ。」:ある状況について解釈を行っている。 ① 一日五時間で五日間働くということ(の)は、一週間で25時間働くということだ。 ② 彼のことだから「少し遅れる」という事(の)は一時間くらい遅れるという事だ。 ③ 雨が一時間10センチ降るという事(の)は洪水が起こるということだ。 「~というのはNのことだ」:単語、語句、文の意味の定義や説明 ① 十五夜というのは満月の夜のことだ。 ② パソコンというのはパーソナルコンピュータのことだ。 ③ 「鄧理」というのは鄧小平理論のことだ。 「~というものだ」:あるものの機能や内容の説明 ① この研究は一年の生産量を2倍にするというものだ。 ② 先方の条件はこの店(チェン店)の利益を30パーセント渡すというも のだ。 ③ この「アトム」という機械は宇宙人にメッセージを送るというものだ。 「のだ」: ①説明  ② 主張    ① 道路が渋滞している。きっと工事をしているのだ。 ② やっぱりこれでよかったのだ。 ③ 誰が反対しようとボクは最後までやり抜くのだ。 六、~の最中:~の進行中に突然何か起こった時に使う言い方。 ① 会議の最中に電話が鳴ったので、恥ずかしかった。 ② 手術の最中に停電したら、大変なことになるだろう。 ③ その件については今話し合っている最中だから、しばらく待ってください。 ④ シャワーの最中に断水なんてひどいよ。 七、N次第だ:「Nによっていろいろと変わる、左右される」 ① 行くか行かないかは、あなたの次第だ。 ② 結婚相手次第で人生が決まってしまう事もある。 ③ 努力次第で成績が上がったり下がったりするはずだ。 ④ 会社の経営のいかんは社長の次第だ。 八、V(連用形)+しだい:~したら、すぐ ① 日本へ着き次第、電話ください。 ② 詳しいことが分かり次第、お知らせします。 ③ 資料が手に入りしだい、お届けします。 九、Vる・Vた次第だ。:成り行きがここに至った事情(書き言葉) ① とりあえずお知らせた次第だ。 ② 以上のような事情で、心からお願い致すしだいでございます。 ③ 今後ともよろしくお願い申し上げる次第です。 十、~Nのたびに・Vるたびに:「その時ごとに」「~するといつも」 ① 父は健康診断のたびにたばこをやめたほうがいいと、お医者さんに言われている。 ② 父は故郷から帰るたびに、おみやげをたくさん買ってくる。 ③ 彼女に会うたびに違うめがねをかけている。 ④ 写真を見るたびに、子供の頃のことが思い出される。 十一、~に従って、~に伴って、~につれて …に従って、…。:➪「…につれて…」「…に伴って…」。「…すると、次第に…」という意を表す時に使う言い方。前に述べた動作や作用の進行に伴って変化が生じる事柄が続く。 ① 上司の指示(命令)に従って行動すべきだ。 ② 矢印に従って進む。 ③ 進むに従って道が険しくなってきた。 ④時間が経つに従って、彼についての印象も薄れてきた。 (随着时间的流逝,对于他的印象也渐渐淡薄了。) ⑤物価の上昇に従って、生活費に使う出費も増えてきた。 (随着物价的上涨,生活费的支出也随之增多起来。) ⑥年を取るに従って、体もだんだん弱くなってきた。 (随着年龄的增长,身体也渐渐变得虚弱了。) …につれて…。:➪「…に伴って…」、「…に従って…」、「…すると、だんだん…」。一方が変化すると、もう一方も同時に変化が生じるという意を表す時に使う言い方。 ①大人になるにつれて、親の気持ちも分かるようになった。 (随着年龄的增长,我也开始理解父母的心情了。) ②現代化が進むにつれて、環境問題もだんだんひどくなってきている。 (随着现代化的进程,环境问题也随之日趋严重起来。) ③日本語が上手になるにつれて、難しい本も読めるようになった。 (随着日语水平的提高,我可以阅读难度大的文章了。) …に伴って…。:➪「…につれて…」、「…に従って…」。「…すると、それと一緒にだんだん…」という意を表す時に使う言い方。(個人的な事ではなく、規模の大きな事について言うときに使う) ①年を取るに伴って、人生に対する考え方もだんだん変わってきた。 (随着年龄的增长,我对人生的看法也渐渐有了变化。) ②情報化が進むに伴って、コンピューターの果たす役割はだんだん大きくなってきている。 (随着信息化的进步,电脑的作用也越来越大了。) ③工業化に伴って、環境破壊問題も顕著化してきた。 (随着工业化的进程,环境破坏问题越来越明显起来)。 ④気温の上昇に伴って湿度も上がり、蒸し暑くなってきた。 十二、がてら、かたがた、  ついでに ~がてら:「XをかねてYをする」という意味。Yをする事によって結果的にXも出来るという意味「~をかねて」「~かたがた」とも言う。 ① 買い物がてら、その辺をぶらぶらしない? ② 散歩がてら、パンを買いに行こう。 ③ 運動がてら買い物に行ってこよう。 ~かたがた:前の動作をかねて後ろの動作を行うことを表す。「お見舞い」「散歩」「お詫び」などの言葉に限られている。 ① お見舞いかたがた友達の家を訪ねていく事にした。 ② 散歩かたがたパン屋へ行って来た。 ③ お詫びかたがたお伺い致します。 ついでに:「その機会を利用して」という意味 ① 本屋へ行くついでに手紙を出してきた。 ② 会社へ行くついでにゴミを捨てなさい。 ③ 洗濯機を直してもらうついでに、ラジオも直してもらった。 十三、~とか、~とか、  ~やら、~やら ~とか、~とか:正反対の事柄やいろいろ変わる発言内容を受け、本当はどちらなのかはっきりしないときに使う。 ① もう仕事えおやめるとか、やはり続けるとか、彼女は人に会う度に言うことが変わる。 ② 彼女はデパートへ行くとこれがいいとか、あれが悪いとかと言ってなかなか決まらない。 ③ あの二人は結婚するとか、しないとか、いつまでも態度がはっきりしていない。 ~やら、~やら:「~や、~やなどいろいろ」「~たり~たりして」のようにいくつかの中から並べあげるのに使う。「いろいろあってたいへんだ」という意味で使われることが多い。 ① 月はレポートやらしけんやらでひどく忙しくなりそうだ。 ② ケート場は子供やら付き添いの母親やらでごったがえしていた。 ③ 日が沈んで、山道は寒いやら怖いやらで小さい子供たちは泣き出してしまった。 ④ 昨日は電車の中で財布をすられるやら傘をわすれるやらでさんざんだった。 ⑤ みなさんにこんなに祝ってもらえるとは恥ずかしいやら、嬉しいやら、なんともお礼の言いようがありません。 十四、~ごとし:①~のようだ。 ① 光陰矢のごとし。 ② 時間というものは矢の如く、早く過ぎ去ってしまうものだ。 ③ 彼は父が亡くなった電報を読んで、子供の如く大声で泣き出した。 十五、ところ ~たところへ~: ○ちょうど食事をしたところへ友達が訪ねてきたので、一緒にこーひーを飲んだ。 ~ているところへ~: ○ ちょうど食事をしているところへ友達が訪ねてきたので、大変困りました。  ~るところへ~: ○ ちょうど食事をするところへ友達が訪ねてきたので、一緒に食事をしました。 ~ところを~:よく受身表現や「助けてもらった、見つかった、捕まった」という言葉とよく使われる。 ① ちょうどデートしているところを先生に見つかりました。 ② スリが人のものを取るところを警察に捕まえられました。 ~ところで~:後ろに変化が起こるという意味。 ① 宿題を終えたところで、停電した。 ② 事業がやっと軌道に乗ったところで、父が倒れてしまった。 ③ 大急いで電車に飛び乗ったところで、電車のドアがしまった。 ~たところで:「~しても」期待の結果が得られないという意味。 ① あの人はすごくケチだから、いくら頼んだところで、お金を貸してくれないだろう。 ② もうこんな時間だから、いくら急いだところで、もう間に合わないでしょう。 ③ 明日試験だから、いまさら勉強したところで、もう間に合わないでしょう。 ~たところ~:①「~したが」;②「~したら」 ① 先生のお宅を訪ねて行ったところ、ちょうど先生がうちにいらっしゃいましたので、良かったです。 ② 先生のお宅を訪ねて行ったところ、あいにく先生は留守で会えませんでした。 ③ 彼にお願いしたところ、彼はすぐ承諾の返事をくれた。(何とも言ってくれなかった。) ~。ところが、~。:(接続詞)しかし ① 天気予報では今日雨が降ると言っていた。ところが、雨どころか、雲一つない。 ② 兄は大変勉強家である。ところが、弟は五年も浪人をしている。 ~。ところで、~:話題の転換 ① おかげ様で大学に受かりました。ところで、お母さんの病気、もう大丈夫ですか? ② いよいよ夏休みですね。ところで、夏休みにどこかへ旅行にでも出かけますか。 十六、すぐ;直に;直ちに;そろそろ;まもなく;やがて; すぐ:①ただちに;②距離が離れていない。 ① 今すぐ行くよ。 ② 仕事はすぐ終わった。 ③ 駅はもうすぐです。 * すぐ夏休みです(×)。(まもなく夏休みです。)   *すぐ寝ましょう(×)。(宿題を終えて、すぐ寝ました。) そろそろ:やがて、まもなく ① そろそろ昼になります。 ②そろそろ寝ましょう。 ③そろそろ食事の時間だよ。 ④そろそろ出かけよう。 まもなく:あまり時間が経過しない。 ② 間もなく発車致しますので、奥にお詰めください。 ③ 天津を過ぎたら、北京はもう間もなくです。 ④ 私たちは間もなく大学三年生になります。 やがて:①時間の経過  ⑤ 彼女と付き合い始めて、やがて四年になる。 ⑥ 彼と結婚して、やがて二十年になろうとしている。 ⑦ 親の気持ちもやがて分かってくるだろう。 直に:すぐ ① 次の角を曲がれば銀行は直(すぐ)です。(直ちに(×)) ② 風邪は寝れば直に(すぐ)治る。(直ちに(×)) ③ 安物は直に(すぐ)駄目になる。(直ちに(×)) ④ 直に(すぐ)帰るよ。 *父危篤。直帰れ(すぐ)。 直ちに:すぐに;即座に。前の行動のい後に次の行動がすぐ行われることを表す。やや固い文章語。 ① 直ちに(すぐに)解散せよ。 ② 火事の通報を聞くやいなや、直ちに現場に駆けつけた。 ③ ちょっと気を許せばそのままただちに死につながる危険がある。 ④ 「殺すぞ」という声を聞いて、敵は直ちに武器を捨てた。 ⑤ *家に帰ったらすぐ(直ちに(×))お風呂に入りたい。 十七 あくまで: (1) 最後までやり遂げる意志をもっている様子。 ①ぼくはあくまで初心を貫くつもりだ。    ②会社側はあくまで交渉には応じない構えだ。    ③親は国際結婚をあくまで反対した。 (2) ある一定の範囲内に限定する様子。 ① 結婚するかどうかはあくまで本人次第だ。 ② サービス残業が違法なのはあくまでも原則だ。 ③ あれはあくまでも本人の問題なので、ほかの人はどうしようもない。 (3) 程度の甚だしい様子。 ① その老人はあくまで頑固だった。 ② 空はあくまでも青く澄み切っている。 十八 いきなり: (1) 前段階を踏まずに直接次の段階の行動を起こす様子。(マイナスイメージ) ①ノックもせずにいきなりドアを開けるな。 ② この通りは子供がいきなり飛び出してくる。 ③(役所で)いきなり苦情を持ち込まれても困ります。受付で手続きをとってからにしてください。 ④リハーサルなしでいきなり本番というのは無謀だ。 ⑤いきなり先生に質問されたので、うまく答えられなかった。 (2)予想しない事態が起こる。(マイナスイメージ) ①彼女はいきなり子供の頭をひっぱたいた。 ③ 清原は一回の表にいきなりホームランを放った。 ③暗闇からいきなり犬が飛び出してきたので、びっくりしてしまった。 ④いきなり先生が後ろから現れたので、びっくりしてしまった。 ☓彼はある日いきなり脳卒中で倒れた。 ➡彼はある日突然脳卒中で倒れた。 ☓写真を見ていたらいきなり彼に会いたくなった。 ➡写真を見ていたら急に彼に会いたくなった。 思わず: (1) 無意識に行う様子 例:①カットして思わずに子供をたたいてしまった。 ②悲しい映画を見て思わずもらい泣きをしてしまった。 ③ 愛妻弁当を開くと思わず知らず顔がゆるむ。 ④ 母の声を聞くと思わず泣きたくなった。 ☓子供が思わず泣き出したので、困ってしまった。 ➡子供が急に泣き出したので、困ってしまった。 十九 せめて: (1) 最小限の確保を希望する様子。ややマイナスイメージ。 ①彼に会えなくてもせめて声だけでも聞きたい。   ②自殺する前にせめて一言うち明けてほしかった。   ③「あなた、もう十時よ」「せめて日曜日ぐらい朝寝させてくれよ」   ④「原稿は今月末締め切りでお願いします」「せめてもう一週間いただけませんか」 ⑤ 五万とは高すぎるね。せめて三万以下なら喜んで買うんだが。 二十 まさか: (1) 可能性が非常に低いという判断を表す。ややマイナス。 ①「私、田中と結婚するわ」「まさか本気じゃないでしょうね」 「そのまさかよ」 ②こんなきれいな夕焼けならまさか雨もないもんだ。 ③まさか春子が一位になるなんて夢にも思わなかった。   ④まさか彼女が自殺するとは思わなかった。 (2)「まさかの☓☓」の形で可能性の低い非常の状態を表す。 ① まさかの時のために遺言を書いた。 ② まさかの場合に備えて財産は分割してある。 ③ まさかの時のために食料品を蓄えておいた。 二十一 改めて: (1) 別の機会に一からやり直す様子。 例:①お留守でしたら、改めて出直します。   ②合格発表は後日改めて行うつもりです。   ③事の詳細はあらためまして、課長からご説明いたします。   ④では、今日はこの辺で失礼いたします。また後日改めてお伺いいたします。 二十二 ひとまず:区切りをつける様子。 ①卒論を一ヶ月かかってひとまず書き上げた。   ②(旅館の人が到着した団体客に)お食事の準備ができたら、お電話でご案内いたしますから、ひとまずお部屋でお休みください。   ③(子供の風邪)やっと熱が下がったな。これでひとまず安心だ 二十三 そのうち: (1) 時間の経過に伴って状態が変化する様子。 ① 赤ん坊は無心に乳房を吸っていたが、そのうちに眠ってしまった。 ② 彼は初め画家を志したが、そのうちに美術の教師になりたいと思うようになった。 ③ さっきまで泣いていた子供が、そのうちに眠ってしまった。 (2) 時間の進行に伴って自然に成就するようす。 ① 眼鏡が見当たらないが、そのうちに見つかるだろう。 ② 真相はそのうちに明らかになるだろう。 ③ そのうちにまた遊びにいらしゃってください。 ④ 先生の気持ちがそのうちに分かるようになるだろう。 ✕本を読んでいたら、そのうちに夜が明けていた。 ➨本を読んでいたら、いつのまにか(いつか)夜が明けていた。(気が付かない) 二十四 まもなく: (1) あまり時間が経過していない様子。やや客観的な表現で、特定の感情を暗示しない。 ① 天津を過ぎたからもうまもなく北京に着くだろう。 ② 彼が結婚したのは、卒業してからまもなくのことである。 ③ まもなく上り電車が到着いたしますので、白い線の後ろにお立ちください。 ✕まもなくテストだから勉強しなくちゃ。 ➨もうすぐテストだから勉強しなくちゃ。 ✕まもなく遊びにいらっしゃい。 ➨そのうち遊びにいらっしゃい。 二十五 やがて: (1) 時間が経過する様子 ① バス停で一服しているとやがてバスがやってきた。 ② 彼は高卒で上京するとやがて自活し始めた。 ③ やがて娘にも親の苦労がわかる日がくるだろう。 ④ 黒い雲が出てきたと思ったら、やがて大雨になった。 (2) 結果として長い時間が経過することに感慨を持っているようす。 ① 彼とつき合ってやがて四年になります。 ② 結婚してやがて三十年になろうとしている。 ③ お前とやがて二十年か。長いもんね。 (3) 現在の行為が将来に影響する様子。 ① スピードの出しすぎはやがて大事故につながる。 ② 他人に情けをほどこしておくと、やがては自分の身にいいことがある。 ③ 食べ過ぎると、やがて太ってくるだろう。 二十六 まさに: (1) 確信を持って判断を下す様子。(正に) ①「なるほど、正に君の言う通りだ」 ②こういう辞書こそ正に私が長い間ほしがっていたものだ。 ③(領収書)上記まさに領収いたしました。 ④正に我が国は今政治の改革を行おうとしている。 (2)現在の様子を強調する様子。(将に)(文章語) ①太陽が西の空に将に沈もうとしている。 ②(ニュース)季節はまさに春本番を迎え、各地から桜の便りが届いている。 ③美智子は芳紀将に二十歳、花の盛りである。 (2) 当然であること。(当に)「まさに……べし」という形でよく使われる。文章語。 ① 事故を起こした彼が当に責任を負うべきだ。 ② 大学生とは当にこうであるべきだ。 二十七 ただちに: (1) 前の行動に引き続き時間をおかずに行動する様子。 ① 火事の通報を聞くやただちに現場に駆けつけた。 ② 敵は投降の呼びかけにただちに武器を捨てた。 ③ 何かあったら、ただちに警察(百十番)に連絡すること。 (2) 直接に結びつく様子。ややマイナスイメージ。 ① 冬山はちょっと気を許せばそのままただちに死につながるおそれがある。 ② 一瞬のミスがただちに事故に結びつく。 ③ 手術の失敗がただちに彼の命を奪ってしまった。 ✕家に帰ったらただちに風呂に入りたい。 ➨家に帰ったらすぐ風呂に入りたい。 二十八 たちまち: (1) 非常に短時間の間に事態が大きく進展する様子。 ①火はたちまちのうちに隣家に移った。 ②空は暗くなったと思ったらたちまち大粒の雨が落ちてきた。 ③仕事に追われていると、一年はたちまち過ぎてしまう。 ✕彼女はたちまち笑い出した。 ➨彼女は急に(突然)笑いだした。 ➨冗談を言ったら、彼女はたちまち笑い出した。 二十九 じき: (1) 時間的・空間的に隔たっていない様子。(「すぐ」や「ただち」より余裕がある) ① 銀行の角をまがれば駅は直ですよ。 ② 風邪なんて暖かくして寝ていれば直に治りますよ。 ③ 安物は直に駄目になるから、結局は高くつくんだ。 ④もうじき春だから冬物はしまいましょう。 ✕父危篤(きとく)。直帰れ。 ➨父危篤。すぐ帰れ。 ✕風邪なんて暖かくして寝ていればただちに治りますよ。 三十 一層: (1) ある状態の程度が高まる様子 ① 台風の接近に伴って風邪は一層激しくなった。 ② 不況にあたり各人のいっそうの努力を望む。 ✕新宿の副都心にいっそ歌会ビルが新しく建った。 ➡新宿の副都心にひときわ高いビルが新しく建った。 ✕今日はまたいっそうお美しい。 ➡今日はまたいちだんとお美しい。(なおさら) 三十一 大いに: (1) 程度が甚だしい様子。たくさん ① 君の企画おおいにやってくれ。 ② 次回は大いに飲もうじゃないか。(大いに遊ぼう) ③ マスコミの取材には大いに迷惑している。 三十二 さらに: (1) ある状態や行為の程度が高まる様子。 ① 台風の接近に伴って風はさらに激しくなった。 ② ここからさらに北へ五百メートル歩くと駅がある。 ③ 今後もさらに努力してほしい。 * この「さらに」は「いっそう」や「ますます」「いよいよ」に似ているが、「いっそう」は程度の高まり方については言及していない。「ますます」は段階的な程度の高まりを主体が受け止めるニュアンスがある。「いよいよ」には程度の最高に近づくことについて期待の暗示がある。 * そのドラマはさらにおもしろくなった。(おもしろくなる工夫をした) * そのドラマはいっそうおもしろくなった。(前よりなおおもしろくなった) * そのドラマはますますおもしろくなった。(テレビを見るのが楽しみになってきた。) * そのドラマはいよいよおもしろくなった。(ドラマに夢中になりつつある) 三十三 おおよそ: (1) 不正確な全体を表す。 ① 部長はおおよそ事件の経過のおおよそを知っていた。 ② おおよそでいいから仕事の計画表を出してくれ。 ③ 家から駅までおおよそ一キロある。 ④ 君の話は聞かなくてもおおよその見当はつくね。 ⑤ おおよそ人間は人に迷惑をかけなければ生きられないようにできている。 ✕工事はおおよそ終わった。(達成度に使わない) ➡工事はだいたい(あらかた)終わった。 三十四 ともかく: (1) 不確定な要素を除外する様子。「とにかく」に似ている。 ① 友達の家に泊まってもいいんだけど、ともかく電話だけは入れなさい。 ② できるかどうかともかくやってみよう。 ③ 「命は助かりますか」「ま、ともかくできるかぎりの手は打ちました。」 ④ 家にいるかどうか分からないが、ともかく行ってみましょう。 (2)「……はともかく」「…するならともかく」の形で、…を除外して結論を出す様子。    ①最近のアイドルは顔はともかく、声が総体的に悪い。 ②授業にでるかどうかはともかく、学校だけは来いよ。 ③冗談はともかくとして本題に入ろう。 ④ほかのことならともかく、法にふれるような商売の相談には乗れないよ。 ⑤用があるならともかく、やたらに会社に電話をかけてくるな。 ⑥親はともかく、彼女はすばらしい人間である。 * 「とにかく」は結論を急ぐニュアンスがあるが、「ともかく」は最低限の結果だけは確保できたという意味もある。 ✕昨夜徹夜したので、ともかく眠くてしかたがない。 ➡昨夜徹夜したので、とにかく眠くて仕方がない。 ✕ともかく日本へ行きたい。 ➡とにかく日本へ行きたい。 三十五 ほんの: (1) 程度や数量が少ないことを誇張する様子。 ① ほんの二、三分のところで母の死に目に会えなかった。 ② 偉そうなことを言っても太郎はほんの子供だ。 ③ ぼくはほんの冗談のつもりで言ったのに、彼女は本気にした。 ④ ほんのつまらないものですが、どうぞ、お使いになってください。 ⑤ 塩をほんの少し加えればよろしいです。 三十六 ごく: (1) 程度が甚だしい様子。 ① 彼女はごく親しい友人です。 ② 事故の影響はごくわずかだった。 ③ 人気歌手の花子の素顔はごく普通の女のこだ。 ④ ごく一部の人たちせいで、今回の計画は失敗に終わった。 三十七 たった: (1)数量が少ないことを誇張する様子を表す。ややマイナスイメージの語 ① 彼女は大仕事をたった一人でやりとげた。 ② 「なんだ、たったこれぼっちかよ」 ③ 奴が会社にきたのはたったの二日だよ。 ④ たった一週間で彼の病気は回復した。 三十八 ふと: (1) 理由や目的が存在しない様子。 ① いいアイデアがふと思い浮かんだ。 ② ふと気がつくとすでに夜も更けていた。 ③ 彼女は主人の行動にふと疑念を抱いた。 ④ 書店でひと目についた文庫本を買った。 ⑤ 祖父はふとしたけがが元でなくなった。 ⑥ 彼はふと立ち上がった。 ⑦ ふと思い出した。(思い浮かんだ) 三十九 ただ: (1)通常の様子ややマイナスイメージ意 ①「彼とどういう関係なんだ」「ただの友達よ」 ②警察へ言ったらただではすまないよ。(ただじゃおかないよ) ③今度失敗したらただですまないからね。 (2)無料である様子 ① この公園は入場料はただだ。 ② 知らない人からただで物をもらうわけにはいかない。 ③ ただより高いものはない。(ことわざ) (3)一つのことに限定する様子 ① ここまできたら、ただ運を天にまかせるだけだ。 ② 花子はただ歌が歌えるだけでなく、踊りも上手である。 ③ 何を聞いても彼女はただなくばかりだった。 ④ ママはただあなたの事を考えてこの大学に入れたのよ。 ⑤ ただ人の言う通りに動いてはおもしろくない。 (4)数量が少ないことを誇張する様子。「たった」に似ているが、」「たった」のほうがくだけた表現で、数量の少ない事について侮蔑(ぶべつ)の暗示がある。 ① 彼はただ一度の失敗に懲りて一生再婚しなかった。 ② 君を裏切ったことなんかただの一度もない。 ③ 「一万円で海外旅行してきたよ」「ふん、ただの一万円で海外旅行なんてできるものか」 *あいつが海外旅行に行ったのはただ一回きりだ。(二回は行っていない) *あいつが海外旅行に行ったのはたった一回きりだ。(何回も行っているとは

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