1994年日语能力考试2级读解文法読解.文法(200点70分)問題Ⅰ次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1、2、3、4から最も適当なものを一つ選びなさい。私が半年ほど入院した、同じ病室に、安全に寝たきり(注1)になっていたKさんという人がいました。彼の毎日の楽しみは、看護婦さんに「息子(注2)から電話があったでしょうか」と尋ね、「あったわよ」と言う看護婦さんの返事を聞くことでした。当初、私は、①オヤジ(注3)の病状を毎日のように電話で尋ねてくるいい息子さんだなぁーと感心しながら、Kさんと看護婦さんのやりとりを、ベッドの上で眺めていました。ところが、②それがうそであることが、しばらくして分かりました。息子さんからの電話はなく、看護婦さん達が、かかってきたかのように演じていたのです。それはKさんを励まし、希望をもたせるために、③看護婦さん達がついた精いっぱいのやさしいうそでした。そして、悲しいうそでした。というのは、Kさんが入院した当初は、本当にその息子さんから毎日のように病院に電話があったそうです。トラックの運転手をしていた彼は、仕事で全国を走り回っていたため、直接、病院に見舞いに来られなかったのです。入院して以来、Kさんは何度か危険な状態になったことがあったそうです。④そのたびに、看護婦さんが、「息子さんから電話がかかっているのよ」と声をかけると、不思議ともち直したというのです。そんなある日、病院に悲しい電話が入りました。交通事故で、Kさんの息子さんが亡くなったという知らせでした。もちろんKさんの病状を心配して、⑤そのことはしらせないことにしたそうです。そしてその日から、看護婦さん達の⑥幻の電話が始まったのだそうです。(中略)しかし、そんな看護婦さ達のうそも長く続きませんでした。Kさんは日ごとに容体(注4)が悪化し、別れが近づいたころは、まるで看護婦さん達の幻の電話を知っていたかのように、ただ「ありがとう、ありがとう」を繰り返すばかりでした。Kさんの遺体(注5)が病室を出て、廊下をエレベーターに向かう途中、ナース·ステーションの前を通り過ぎたところで、突然「リーンリーン」という電話のベルが鳴り、一瞬、みんな、そこに⑦立ち止ってしましました。そして鳴り響くそのベルの音を聞きながら、看護婦さん達がボロボロ涙を流していた光景を、10年近くたった今でも鮮明に思い出します。(笹本新平「看護婦さん、...